【NEC製】「Wi-Fi設定引越し」利用法【メリットとデメリット】

- 記事の内容
- 「Wi-Fi設定引越し」機能を使って、既存Wi-Fiルーターから無線情報を、効率的に引継ぐ手順を紹介

【NEC製】「Wi-Fi設定引越し」利用法【メリットとデメリット】

- ルーターモードだけでなくブリッジモードも、「Wi-Fi設定引越し」機能により、無線情報を引継げます。
- 「Wi-Fi設定引越し」機能のメリット
- スマートフォンは、既存のWi-Fi設定を変更せず、WG1200HS3に切替え後も、引き続き接続できます。
- 自宅のWi-Fiに多数のスマホを接続の場合、各々のスマホに対する設定変更の手間が省けます。
- スマホを使ってWG1200HS3を設定する場合、無線情報を引継ぎ後、直ぐに他の設定を開始できます。
WPS機能を、既存Wi-Fiルーターも具備していて、かつ利用できる状態である必要があります。
「RT/BR/CNVモード切替スイッチ」を操作の際、必ず操作前に、本体の電源ケーブルをコンセントから外して電源を切断します。
①.「RT/BR/CNVモード切替スイッチ」操作
- 「CNV」に合わせる
- 操作前に、必ず電源断します。
- 使用する動作モードに関係なく、同一です。
②.「Wi-Fi設定引越し」機能を起動
- 「らくらくスタートボタン」を押しながら電源ケーブルをコンセントに接続して、ボタンを押した状態を維持
- 「CONVERTERランプ」が緑色に点滅し始めたら、ボタンを一旦放す
- 再度「らくらくスタートボタン」を押して、押した状態を維持
- 「POWERランプ」が緑色に点滅し始めたら、ボタンを放す
- 「POWERランプ」が緑色に点滅し始める前に、全てのランプが同時に点灯して、直後消灯する場合があります。
- 1分以上ボタンを押しても、緑色に点滅し始めない場合、一旦放して、再度長押しします。
- 各ランプ状態が以下になったことを確認
- 「Wi-Fi設定引越し」機能を起動時のランプ状態
ランプ | 状態 |
---|---|
POWER | 緑色の点滅 |
ACTIVE | 消灯 |
2.4GHz | 消灯 |
5GHz | 消灯 |
CONVERTER | 緑色の点滅 |
③.既存Wi-FiルーターのWPS起動
- 既存Wi-Fiルーターを操作して、WPS機能を起動
- 起動後は、WG1200HS3の各ランプ状態を、目を離さず注意深く観察します。
- (参考)リンク記事内の親機のWPSの起動手順が、今回と同一です。
④.引継ぎ成否判断
- ランプ状態の違いにより、成否を判別(下表を参照)
- WG1200HS3の各ランプの遷移途中の状態により、無線情報の引継ぎ成否を判別します。
- 各ランプは、動作終了時の状態(下表の最右側)に、最終的に収束して、遷移が終了します。
- 動作終了時の各ランプ状態では、成否を判別できないため、途中で現れる成否状態を見逃さないように観察します。
- 引継ぎ成否別のランプ状態
ランプ | 成功時 | 失敗時(注1) | 動作終了時 |
---|---|---|---|
POWER | 橙色の点灯 (約20秒) | 赤色の点灯 (約10秒) | 緑色の点灯 |
ACTIVE | 橙色または緑色の点灯 (約10秒) | 消灯 | 消灯 |
2.4GHz | 緑色の点灯(注2) (約10秒) | 赤色の点灯(注2) (約10秒) | 消灯 |
5GHz | 緑色の点灯(注2) (約10秒) | 赤色の点灯(注2) (約10秒) | 消灯 |
CONVERTER | 緑色の点滅 | 緑色の点滅 | 緑色の点滅 |
- (注1)引継ぎに失敗時、再度「Wi-Fi設定引越し」機能を起動して繰り返します。
- (注2)引継ぎに成功した周波数帯のみ、緑点灯します。既存Wi-Fiルーターの仕様により、片方の周波数帯しか成功しない場合があります。失敗した周波数帯は手動設定します。
➄.「RT/BR/CNVモード切替スイッチ」操作
- 利用するモードの位置に合わせる
- 操作前に、必ず電源断します。
- WG1200HS3の電源を再投入したら、スマホのWi-Fi設定を変更なく再接続して、Wi-Fi設定引越し機能では引継げない、他の情報を手動設定します。
「Wi-Fi設定引越し」のデメリット
(1)引継ぎ情報の制限
全ての設定情報を、引継げるわけではありません。
- 以下3つの無線情報のみ引継げます。他は、別途手動による設定が必要です。
- ネットワーク名(SSID)
- 暗号化モード
- 暗号化キー
(2)セキュリティ機能による機能利用の妨げ
既存Wi-Fiルーターで採用しているセキュリティ機能が妨げになって、情報を引継げない場合があります。
MACアドレスフィルタリング
以下、既存Wi-Fiルーターに設定が必要です。
- MACアドレスフィルタリング機能の解除
または
- WG1200HS3の接続許可の登録
- MACアドレスフィルタリング機能は、WG1200HS3に切替え後、再登録が漏れても、普段のスマホのWi-Fi接続には支障がなく、気づきにくいため注意します。
SSIDのステルス化
既存Wi-Fiルーターのステルス機能の解除が必要です。
- WG1200HS3に切替え後、SSIDをステルス化します。忘れるとスマホが接続できなくなります。
暗号化モード
既存Wi-Fiルーターで暗号化を不使用の場合、または暗号化モード「WEP」を使用の場合は、「Wi-Fi設定引越し」を使用できません。
- 手動により設定します。
- WG1200HS3に切替え後は、セキュリティ強化のため「WPA2-PSK(AES)」、「WPA/WPA2-PSK(AES)」または「WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)」等を使用します。
- 暗号化モードを変更した場合、スマホは、既存のWi-Fi設定を削除後に、再接続が必要です。
(3)使用文字の制限
WG1200HS3では使用できない文字が、既存Wi-FiルーターのSSIDや暗号化キーの文字に使われている場合、情報を引継げません。
- 手動により設定します。
- SSIDや暗号化キーを変更した場合、スマホは、既存のWi-Fi設定を削除後に、再接続が必要です。
