【Aterm】ブリッジモードの設定画面が開かない場合の確認手順

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Atermをブリッジモードにして、さらに設定も変更したいけど、設定画面が開かない場合の対処手順を紹介

【Aterm】ブリッジモードの設定画面が開かない場合の確認手順

ブリッジモードの設定画面が開かない場合は、Atermの状態と設定画面のアドレスに留意する必要があります。手順に沿って確認して、もし不備があれば調整します。
なお、初期状態からAtermを起動する場合、この確認に沿って進めれば、ブリッジモードの機能を利用できる状態になります。
- 有線LANルーターでDHCPサーバ機能が稼働していることを前提にしています。
確認(1):ブリッジモードの利用準備
モード切替スイッチを設定します。
確認(2):設定画面を開く準備
設定画面を開くには、Atermが、以下の2つのどちらかの状態である必要があります。
状態の違いにより、設定画面を開く時に必要になる手間や制約が変わります。そのため、もし希望と異なる場合は、手順を参考にして状態を変更します。
Atermの状態 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
強制DHCPサーバ機能を起動 | 設定画面を開くためのアドレスが、常に同じ固定の値になるため、都度の確認が不要 | ブリッジモードの機能が一部以外停止 |
有線LANルータに接続 | ブリッジモードの機能を停止せずに開ける | 都度、有線LANルータを調査して、AtermのIPアドレスの確認が必要 |
【状態①】強制DHCPサーバ機能を起動
この状態は、Atermが有線LANルーターに未接続であっても、設定画面を開けるのが特長です。そのため、初期状態のAtermを設定する時に便利です。なお、この状態の時は、スマホをWiFi接続して、設定画面でAtermを設定する程度しかできません。
以下は、強制DHCPサーバ機能を起動する手順です。
- Atermの電源アダプターをコンセントから外す
- 10秒程度待ってから次の手順に進みます。
- 「らくらくスタートボタン」を押して、押した状態を維持したまま次の手順に進む
- Atermの電源アダプターを再度コンセントに入れて、「CONVERTER」ランプが緑点滅を開始したら、「らくらくスタートボタン」を放す
- Atermの再起動により、機能は自動停止します。
【状態②】有線LANルータに接続
この状態は、ブリッジモードの機能を全く停止せずに、設定画面を開いてAtermを設定できることが特長です。そのため、既に日常的にAtermをブリッジモードとして使用している場合に便利です。
初期状態からAtermを起動した場合、この状態にすることでブリッジモードの機能を使えるようになります。
以下は、有線LANルータに接続する手順です。
- 必ず「WANポート」に有線LANルータを接続
- 「LANポート」ではありません。
なお、この状態にした後、別途、Atermに手動で固定のIPアドレスを設定すれば、有線LANルータを調査しなくても、または強制DHCPサーバ機能を起動しなくても、固定のアドレスで設定画面を開けます。前述の設定画面を開く時に必要になる手間や制約を払拭できます。実現手順は、後述の【Aterm】ブリッジモードを設定してIPアドレスを固定する手順を参照します。
確認(3):Aterm(ブリッジモード)のIPアドレス
最後に、以下を参考にしてAtermのIPアドレスを確認します。ここで確認した値が、設定画面を開くためのアドレスになります。
- 有線LANルータに接続して、AtermのIPアドレスを確認したのに、設定画面が開かない場合は、後述の【Aterm】ブリッジモードにスマホが接続できない場合の確認事項を参照します。
【Aterm】ブリッジモードにスマホが接続できない場合の確認事項
Atermに有線LANルータを接続して、さらにIPアドレスも間違いないのに、設定画面が開かない場合、原因はスマホがWiFi接続できないための可能性があります。そのため、再度、ブリッジモードの状態を確認します。
確認(1):モード切替スイッチの切り替え状態
- 「BR」に切り替えたことを確認
- 併せて、本体の各ランプ状態を目視して、ブリッジモードの起動を確認します。
確認(2):「WANポート」の接続状態
- WANポートの右隣りにある「WANランプ」が、緑点灯または素早く点滅
- 消灯の場合は、LANケーブルの挿入状態や有線LANルーター側の状態も確認します。
確認(3):有線LANルータ(DHCPサーバ機能)の稼働状態
- IPアドレスの払い出し状況を確認
- 初期状態のAtermを起動してブリッジモードにした時は、DHCPクライアント機能が有効(初期値)になるため、必ず払い出しを受ける必要があります。
【Aterm】ブリッジモードを設定してIPアドレスを固定する手順
既にブリッジモードを日常使用していることが前提の条件です。設定画面のアドレスを、常時、固定の値にできます。設定画面を開く都度に、強制DHCPサーバ機能の起動により、ブリッジモードの機能を停止する必要も、またはDHCPサーバを調査する必要もなくなる利点があります。
- 固定の値を指定するには、IPアドレスに関する技術的な知識が必要です。
手順:IPアドレス変更
IPアドレスを変更するために、設定画面を開く必要があります。そのため、この時だけ最低1回は、事前に、強制DHCPサーバ機能を起動するか、またはDHCPサーバのIPアドレスの払い出し状況を確認しておく必要があります。
- 設定画面を開く
- [基本設定]をタップ
- 「DHCPクライアント機能」の「OFF」「ON」をタップ
- 「OFF」にします。(「OFF」の文字色が、灰から黒に変化します)
- 「IPアドレス/ネットマスク(ビット指定)」に固定の値を入力
- 今回の環境の場合は、DHCPサーバと同一のネットワークにして、かつ、他の全ての機器と重複しない値にする必要があります。また、DHCPサーバに対して、ブリッジモードのIPアドレスは、他の機器への払い出し対象外として設定する必要があります。
- 「ゲートウェイ」項目の「固定アドレス」の値も、変更が必要な場合があります。
- 技術的な決まりに基づいて値を設定しないと、設定画面が開かないだけでなく、他にも異常が起こる可能性があります。
- [設定]をタップして変更を保存
Atermのブリッジモードと中継器(コンバーターモード)の違い
ブリッジモードと中継器は混同しやすいため、以下を参考にして機能の違いを確認します。
