【バッファロー製】倍速モードを効果的に使う方法【通信速度を向上】

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倍速モードを効果的に利用して、通信速度を向上させる手順を紹介

【バッファロー製】倍速モードの設定手順【環境に適した帯域を選択】

倍速モードは、帯域を調整して、理論上のWi-Fi速度を向上させる技術です。そのため、機器性能等の理由で、Wi-Fiが不安定な場合の改善効果はありません。
①.スマホで設定画面を開く
②.倍速モードを設定
- [詳細設定]をタップ
- [無線設定]をタップ
- [2.4GHz](または[5GHz])をタップ
- 画面右側の「基本設定」の「倍速モード」の「帯域」をタップ
- 環境に適した帯域を選択します。詳細は後述します。
- [設定]をタップ
- 設定画面に戻ったら終了です。
【バッファロー製】倍速モードの使い分け方【デメリットに注意必要】
環境に適した帯域を使わないと、周辺に電波混雑が発生して、逆効果になる場合もあります。そのため、帯域毎のメリットとデメリットを把握して、環境に適した使い分けをします。
- 電波混雑が発生すると、Wi-Fiが一時的または長時間、極端に遅くなって不安定になります。
- Wi-Fiの特性に関する参考情報です。
(1)倍速モードの使い分け方:2.4GHz
2種類の帯域を使い分けて、適した環境で使えば、通信速度を向上できる可能性があります。
帯域 | 使用に適した環境 |
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144.4Mbps(20MHz) | ・周辺に電波混雑がある または ・初めてWi-Fiを使用する等の混雑状況が不明 |
300Mbps(40MHz) | ・周辺に電波混雑がない |
帯域①:144.4Mbps(20MHz)
メリット | デメリット |
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不安定なWi-Fi環境を改善できる | 機器が持つ速度の性能を、最大限に発揮できない |
理論上の通信速度は、他方の帯域よりも遅いですが、無線チャンネルの使用数が少ないため、電波混雑を緩和できる可能性があります。そのため、周辺に電波混雑がある場合、他方の帯域を使用するよりも、通信速度が向上する効果を期待できます。
また、混雑状況が不明な場合にも、他方の帯域よりも電波混雑の影響を受けにくいことから、まずは選択する帯域として適しています。
なお、周辺の電波が明らかに空いてそうな環境であれば、試しに他方の帯域を使用して、通信速度が向上するか確認してみるのも、おすすめです。
帯域②:300Mbps(40MHz)
メリット | デメリット |
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機器が持つ速度の性能を、最大限に発揮できる可能性がある | Wi-Fiが不安定になる可能性が増える |
理論上の通信速度は、他方の帯域よりも高速なため、周辺に電波混雑がなければ、他方の帯域を使用するよりも、通信速度が向上する効果を期待できます。
ただし、周辺の電波混雑の発生しやすさも高まり、Wi-Fiが不安定になりやすくなります。その結果、他方の帯域を使用するよりも、理論上の通信速度に反して、遅くなる可能性もあります。もし継続して遅くなった感じがする場合は、他方の帯域を使用します。
(2)倍速モードの使い分け方:5GHz
3種類の帯域を使い分けて、適した環境で使えば、通信速度を向上できる可能性があります。
帯域 | 使用に適した環境 |
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173.3Mbps(20MHz) | ・周辺に電波混雑がある または ・400Mbps(40MHz)を使用しても、通信速度に改善を感じられない |
400Mbps(40MHz) | ・866Mbps(80MHz)を使用してみて、通信が不安定に感じる |
866Mbps(80MHz) | ・初めてWi-Fiを使用する等の混雑状況が不明 |
帯域①:173.3Mbps(20MHz)
メリット | デメリット |
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全ての帯域の中で、周辺の電波環境の影響を、最も受けずに済む | 機器が持つ速度の性能を、最も発揮できない |
理論上の通信速度は、全ての帯域の中で、最も低速です。しかし、周辺の電波混雑が激しい場合、最も高速に感じる可能性があります。
帯域②:400Mbps(40MHz)
メリット | デメリット |
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少々程度であれば、周辺に電波混雑があっても、高速に通信できる可能性がある | 機器が持つ速度の性能を、最大限に発揮できない |
理論上の通信速度は、866Mbps(80MHz)よりも低速です。また、173.3Mbps(20MHz)よりは高速です。しかし、周辺の電波混雑の具合によっては、この帯域の方が、高速に感じる場合もあるし、低速に感じる場合もあります。
そのため、866Mbps(80MHz)を使用して、Wi-Fiが不安定に感じたら、周辺の電波混雑を疑ってみて、この帯域に変更して様子を見るのが、おすすめです。
帯域③:866Mbps(80MHz)
メリット | デメリット |
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機器が持つ速度の性能を、最大限に発揮できる可能性がある | Wi-Fiが不安定になる確率が、他の帯域より高い |
5GHzは、周辺の電波混雑が原因で、Wi-Fiが不安定になる確率は低いです。そのため、2.4GHzとは異なり、機器が持つ速度の性能を、最大限に発揮できる帯域を、最初から選択した方が、最も高速に通信できる可能性があります。
ただし、周辺の電波環境が絶対に混雑しない訳ではないため、Wi-Fiが不安定に感じたら、他の帯域に変更します。
【バッファロー製】拡張チャンネルの変更手順【倍速モードを安定化】
Wi-Fiが不安定に感じる場合は、拡張チャンネルを異なる無線チャンネルに変更することで、理論上の通信速度を変えることなく、倍速モードが安定する可能性があります。
- 「拡張チャンネル」は、2.4GHzの300Mbps(40MHz)の帯域を使用時に、基本の無線チャンネルと束ねて、一緒に使用する無線チャンネルです。
- 拡張チャンネルが、電波混雑の原因になっている場合にのみ、効果を発揮できる可能性があります。
- 倍速モードと同一の設定画面を開く
- 「無線チャンネル」を[自動選定(初期値)]から任意の無線チャンネルをタップ
- 「倍速モード」の「拡張チャンネル」をタップ
- 使用する基本の無線チャンネルによって、拡張チャンネルの変更可否があります。設定画面に選択肢が表示されれば変更可能です。なお、初期値は自動で選定される設定になっています。
- 電波混雑の少ない無線チャンネルを、自分で見極めて変更できれば理想的ですが、見極められなければ、全ての選択肢を試して、改善の効果を確認しても問題はありません。
- [設定]をタップ
【バッファロー製】倍速モードでは解決できない電波混雑の対処方法
極めて激しい電波混雑が周辺にあると、倍速モードを調整しても、電波混雑が邪魔をして、通信速度を向上できない場合があります。
極めて激しい電波混雑に対処するには、倍速モードだけでなく、他の周波数帯に切り替えたり、または基本の無線チャンネルを変更する方法があります。
