アクセスポイントとルーターの違い【機能および使用に適した場面】
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アクセスポイントとルーターについて機能と使用に適した場面の違いを紹介
アクセスポイントとルーターの違い【機能および使用に適した場面】
違い(1):インターネットにつなぐ機能
アクセスポイントとルーターの違いは、インターネットにつなぐ機能の有無にあります。
種類 | インターネットにつなぐ機能 |
---|---|
アクセスポイント | なし(単独ではつながらない) |
ルーター | あり |
アクセスポイントはWi-Fi(無線LAN)環境を作る機能がありますが、単独ではインターネットにはつながりません。別途にルーターと有線でつなぐ必要があります。アクセスポイントを活用するのは、Wi-Fi(無線LAN)機能を持たないルーターにつないだ時です。
一方で、ルーターにはインターネットにつなぐ機能があります。ただし、インターネット回線は別途に確保が必要です。
- 家庭用に市販されているルーターはアクセスポイントの機能を併せ持つ製品が主流です。一般に「Wi-Fi(無線LAN)ルーター」と呼ばれます。別途にアクセスポイントが無くても、スマホがWi-Fi(無線)でつながります。もし、併せ持たない製品の場合は、パソコン等をつなぐ手段は有線だけです。
- Wi-Fi(無線LAN)ルーターをアクセスポイントの機能だけを使うように転用できる製品もあります。ただし、管理画面を操作するなどして意識的に転用する必要がある場合があります。
違い(2):使用に適した場面
アクセスポイントとルーターは使う場面に違いがあります。現状を基にしてどちらを使うのが適切なのかを2段階の手順で見極めます。
手順①:インターネットにつなぐ機能の必要性を見極める
現在、既に固定回線にルーター機能を持つ機器をつないで、インターネットにつながる環境はありますか?
- 『いいえ』:ルーターが必要
Wi-Fiiルーターを設置すれば、Wi-Fi環境も一緒に作れます。この場合、アクセスポイントは不要です。
- 『はい』:手順②に進む
どっちが必要かを見極めにるは、さらに情報が必要です。
手順②:Wi-Fi(無線LAN)を作る機能の必要性を見極める
既存の環境にはWi-Fi(無線LAN)があってスマホ等もつながりますか?
- 『いいえ』:Wi-Fi(無線LAN)を作るには、アクセスポイントを設置
なお、既存のルーターをWi-Fiルーターに買い替えれば、アクセスポイントの別途設置は不要です。
- 『はい』:どっちの機器も必要ない
もし、家の中にWi-Fiが届きにくい場所があるため解決したい場合は、中継器の設置を検討します。
- 中継器との違いは以下を参照します。
参考:ホームゲートウェイは回線の終端につなぐ装置
ホームゲートウェイには家の外から来た光ケーブルが直接につながっています。通信会社が工事の際に設置します。ただし、固定回線の契約種別によっては設置されない場合もあります。
ホームゲートウェイはインターネットにつなぐ機能があるため、別途にルーターを設置する必要はありません。また、回線を契約時に製品を選択できる場合があり、Wi-Fi(無線LAN)を作る機能を持つ製品の場合もあります。この場合には、別途にアクセスポイントも不要です。
ホームゲートウェイには、Wi-Fi(無線LAN)ルーターをつなぐこともできます。この場合、インターネットにつなぐ機能はどちらでも問題ありません。ただし、Wi-Fi(無線LAN)ルーターの場合は、ホームゲートウェイに「PPPoEブリッジ機能」を設定して回線終端装置としてだけに使うようにします。
利用手順:ホームゲートウェイのPPPoEブリッジ機能
- ホームゲートウェイがNTT製のRS‐500MIの場合の手順です。
- ホームゲートウェイに直接にパソコンやスマホをつないで管理画面を開きます。ルーターにつなぐとホームゲートウェイ(管理画面、有線及び無線接続の機器等)と通信できない場合があります。なお、通信できるようにするには専門知識が必要なため直接つないだ方が簡単です。
- 「Web設定」画面を開く
- ホームゲートウェイに接続のスマホ等から、WebブラウザーにホームゲートウェイのIPアドレスを入力して開きます。
- [トップページ]>[詳細設定]>[高度な設定]の順にタップ
- さらに[ブリッジ設定]をタップ
- 「PPPoEブリッジ」の「使用する」にチェック記号を入れる(初期値)
- [設定」をタップ