Wi-Fiルーターと中継器の違い【自宅の無線環境の提供と範囲拡張】

- 記事の内容
- Wi-Fiルーターと中継器の機能の違いを理解して、自宅のネット環境を快適に使う方法
Wi-Fiルーターと中継器の違い【自宅の無線環境の提供と範囲拡張】

Wi-Fiルーター

- ルーター機能提供
自宅の固定回線の終端機器に接続して、インターネッに接続します。
- Wi-Fi機能提供
Wi-Fi親機になり、無線環境を作って、子機を自宅のネット環境に無線接続させます。
中継器

- Wi-Fi親機から出た電波の中継機能提供
Wi-Fi親機(Wi-Fiルーター等)から出た電波の届く範囲を拡張します。
- Wi-Fi親機から出た電波が弱まる前に受信して、電波を強くして改めて送信することで、今まで届かなかった範囲にも電波を届けます。
- 中継機能の提供には、Wi-Fi親機との連携が必須です。
中継器単独では機能は働きません。
- 中継器にはルーター機能はありません。
Wi-Fiルーターは、中継器として使用可能な製品があります。
ただし、中継器として使用時、後述の製品では、ルーター機能との同時使用は不可です。
- アクセスポイントが出す電波も中継可です。(下図)

中継器のWi-Fiルーターとの違い【SSIDの初期状態】

- Wi-Fi親機と中継器は、故意に、周波数帯を制限(無効化等)しない前提です。
- 中継器のSSIDの初期状態
Wi-Fi親機の情報が複写されたり、中継器の工場出荷時の設定が有効になったり、使用不可の周波数帯があったり等、状況によって変わります。
- 中継器やWi-Fi親機の仕様の違いや、中継器のWi-Fi親機との接続手段の違いに影響します。
- Wi-FiルーターのSSIDの初期状態
故意に変更しない限り、工場出荷時の設定が有効になります。
Wi-Fiルーターを中継器として使用した場合の、状況による初期状態の違いを紹介します。
①.NEC製

- 2つの周波数帯に、Wi-Fi親機の情報が複写される
- Wi-Fi親機(Wi-Fiデュアルバンド中継機能対応)にWPS接続時の初期状態です。
上図のSSID③と④の両方に、①と②が複写されます。
新たにSSIDが追加されないため、中継器の存在を感じないかも知れません。
もし、電波の届く範囲に拡張効果を感じない場合は、クイック設定WEBや筐体のランプ状況により状態を確認します。
- 1つの周波数帯はWi-Fi親機の情報が複写される。他方は工場出荷時の設定が有効になる
- Wi-Fi親機にクイック設定WEBを使って接続する。またはWi-Fi親機(Wi-Fiデュアルバンド中継機能未対応)にWPS接続時の初期状態です。
上図のSSID③または④の一方に、①または②が複写されます。
なお、複写された周波数帯は、Wi-Fi親機との接続にも使用しています。
②.バッファロー製

- 1つの周波数帯はWi-Fi親機の情報が複写される。他方は工場出荷時の設定が有効になる
- Wi-Fi親機にWPS接続時の初期状態です。
上図のSSID③または④の一方に、①または②が複写されます。
なお、複写された周波数帯は、Wi-Fi親機との接続にも使用しています。
- 2つの周波数帯で、工場出荷時の設定が有効になる
- 設定画面を使ってWi-Fi親機を指定して接続時の初期状態です。
上図のSSID③と④の両方が、各々の工場出荷時の設定が有効になります。
③.エレコム製

- 必ず、Wi-Fi親機の情報が複写される
上図のSSID③または④の一方に、①または②が複写されます。
複写された周波数帯のみ使用可になります。
新たにSSIDが追加されないため、中継器の存在を感じないかも知れません。
もし、電波の届く範囲に拡張効果を感じない場合は、管理画面や筐体のランプ状況により状態を確認します。
④.IODATA製

- 必ず、工場出荷時の設定が有効になる
上図のSSID③と④の両方が、各々の工場出荷時の設定が有効になります。
工場出荷時の設定は、固定値のため変更不可です。また、常時有効で、無効(不使用)に変更できません。
他に、Wi-Fi親機の情報も複写されますが、使用時、別途手動で有効にする必要があります。
