モバイルルーターとテザリングの使い分け方【経済性を重視して判断】
- 記事の内容
モバイルルーターとスマホのテザリング機能を使い分ける方法を紹介
モバイルルーターとテザリングの使い分け方【経済性を重視して判断】
外出時に自分専用のWi-Fiにパソコン等を接続するには、スマホのテザリング機能を利用すれば簡単に実現できます。しかし、利用機会が増加するに伴い、スマホの月間のデータ容量が不足しがちになります。
そこで、新たにモバイルルーターを使い始めることを視野に入れますが、機器の購入費用や毎月の利用料がかかります。そのため、引き続きテザリング機能だけで間に合わせて、データ容量を増量すれば済むのではないかと、迷ってしまうかもしれません。
モバイルルーターとテザリング機能のどっちを使ったらいいかを判別するには、両方の違い(メリットとデメリット)を明確にすれば容易になります。
モバイルルーターとテザリングを比較:違いを明確にして使い分ける
比較 | モバイルルーターを新たに使用 | テザリングを引き続き活用 |
---|---|---|
メリット | ・スマホが手元に無くてもWi-Fi環境を作れる | ・比較的に経済的(注1) |
デメリット | ・利用料の急激な増額(注1) | ・通信制限に留意して使用(注2) ・スマホへの弊害(注3) ・セキュリティーへの配慮(注4) |
(注1)モバイルルーターは、新たに使い始めると、スマホだけの使用時より利用料が急激に増額します。テザリングは、利用量に応じてスマホのデータ容量を段階的に増量させるため、急激な増額を抑制できます。なお、モバイルルーターには、スマホとデータ容量を共用できる場合があります。2つを完全に別個に利用するよりも安価です。ただし、利用量に注意が必要です。制限を受けると両方が一緒に速度が低下します。また、月間のデータ容量には上限が設けられている場合が多いです。
(注2)利用量が多いと速度が低下しやすくなります。
(注3)テザリングを使用するとスマホのバッテリーの消耗が激化します。また、充電する頻度が増えたり充電しながら使用すると、バッテリーの劣化も早まる可能性があります。
(注4)SSIDとパスワードは必ず初期値から変更します。セキュリティーの確保は必須です。
モバイルルーターとテザリングはどっちを使う?:経済性を重視するのがお薦め
テザリングは、経済性に優れるため優先的に利用します。利用量に応じてデータ容量を段階的に増量すれば、利用料は緩やかな増額で済みます。ただし、テザリングにはデメリットも多くあるため、影響を強く感じてきたらモバイルルーターを取り入れて回避します。
なお、既に現時点において、テザリングのデメリットの影響を強く感じる場合には、早い段階でモバイルルーターを取り入れた方が影響を受けないため快適です。さらに、スマホが手元に無くてもWi-Fi環境を作れるため、利便性の向上も期待できます。
前提として、モバイルルーターとスマホは同じ通信会社です。さらに、特に明記しない限り、モバイルルーターのデータ容量は無制限です。なお、記載の他にも費用が発生する場合があります。
- モバイルルーターに関しては、過去の記事を参照します。
通信会社①:ワイモバイル
- まずはスマホの通信プランを変更して、テザリング機能を引き続き活用(税込4,708円/月)
- 「シンプルL」に「データ増量オプション」を追加して、データ容量を最大(30GB)にします。音声通話は従量課金の場合です。
- テザリング機能は無料です。
- もしテザリング機能ではデータ容量が不足する場合に、モバイルルーターを取り入れる(税込4,818円/月)
通信会社②:ソフトバンク
スマホとデータ容量を共用する通信プランもあるため、より経済的にモバイルルーターを取り入れられます。
なお、データ容量が最大値を超えると、月末まで通信速度が極端に低速化(最大128kbps)するため、早めに対策を講じます。
- まずはスマホの通信プランを変更して、テザリング機能を引き続き活用(税込7,238円/月)
- 「データプランメリハリ無制限」にします。音声通話は従量課金の場合です。
- テザリング機能は無料です。データ容量は最大30GBです。
- データ容量は不足しないけど、スマホとは別々に離れた場所で使用したり、バッテリーの消耗の激化を避けたい場合は、データ容量をスマホと共用してモバイルルーターを取り入れる(税込1,078円/月)
- 「データシェアプラン」を利用します。
- テザリング機能と同様に、データ容量は最大30GBです。スマホが「データプランメリハリ無制限」の場合です。
- もし最大のデータ容量を超えそうな場合は、モバイルルーターを専用の通信プラン(最大50GB ※無制限の提供は無し)にして活用(税込5,280円/月)
- モバイルルーターとテザリング機能を併用すれば、合計80GBになります。
- 低速化は、1GB単位にデータ容量を追加購入(税込1,100円)すれば解除できます。
通信会社③:楽天モバイル
スマホの経済性が特に優れているため、優先的にテザリング機能を活用します。
モバイルルーターを取り入れるのは、スマホとは離れた場所で別々に使用したい、バッテリーの消耗の激化を避けたい、通信制限を受ける可能性を高めたくない、等の要望を経済性より重視する場合に限られます。
- スマホのテザリング機能を活用(税込3,278円/月)
- 「Rakuten UN-LIMIT VII」は、テザリング機能は無料さらにデータ容量にも制限がありません。
通信会社④:UQ mobile
- まずはスマホの通信プランを変更して、テザリング機能を引き続き活用(税込4,378円/月)
- 「くりこしプランL +5G」に「データ増量オプション」を追加して、データ容量を最大(30GB)にします。音声通話は従量課金の場合です。
- テザリング機能は無料です。
- もしテザリング機能ではデータ容量が不足する場合は、モバイルルーターを取り入れる(税込4,950円/月)
通信会社⑤:au
データ容量が最大値を超えると、月末まで通信速度が極端に低速化(最大128kbps)するため、早めに対策を講じます。
- まずはスマホの通信プランに変更して、テザリング機能を引き続き活用(税込7,238円/月)
- 「使い放題MAX 5G/4G」等にします。音声通話は従量課金の場合です。
- テザリング機能は無料です。ただし、データ容量は最大30GBです。
- もし最大のデータ容量を超えそうな場合は、モバイルルーターを取り入れる(税込5,458円/月)
通信会社⑥:NTTドコモ
スマホとデータ容量を共用するモバイルルーターの通信プランもあるため、より経済的にモバイルルーターを取り入れられます。
- まずはスマホの通信プランに変更して、テザリング機能を引き続き活用(税込7,315円/月)
- 「5Gギガホ プレミア」にします。音声通話は従量課金の場合です。
- テザリング機能は無料です。
- スマホとは離れた場所で別々に利用したり、バッテリーの消耗の激化を避けたい場合は、データ容量をスマホと共用してモバイルルーターを取り入れる(税込1,100円/月)
- 「5Gデータプラス」を利用します。
- データ容量は最大30GBです。スマホが「5Gギガホ プレミア」の場合です。
- もし最大のデータ容量を超えそうな場合は、スマホと共用しないモバイルルーターの専用プランに変更(税込7,315円/月)
- 記載内容は、2023年3月時点の情報です。